(*｀ー´)第二十三回『この映画(の食卓シーン)がすごい！』〜鰊パイ互助会視点のムービーガイド〜

日中はまだまだ暑い日が続きますが、朝晩はだいぶ涼しくなってきましたね。

夕方、空が暗くなるのがとても早く、季節の訪れを感じます。

秋の夜長には、目にも美味しい映画作品などいかがでしょう。

セレクトが文化系寄りなのはデフォルトです(´_ゝ｀)

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『南極料理人』

南極料理人 [DVD]

南極観測隊の調理担当として赴任した自衛官の、一年間の日常を描いた作品です。

アクの強い観測隊メンバーたちに好き勝手を言われながらも、力無い微笑みで極上の料理を作り続ける主人公の姿が愛しいです。

皆がリクエストした、伊勢エビの「もったいない」調理法の顛末は？

生瀬勝久演じる氷雪学者の誕生日に出すサプライズメニューは？？



限られた食材・特殊な環境で、知恵を凝らしてリクエストされたメニューを作るシーンには、目を見張ってしまいます。



主演は文化系女子の大好物・堺雅人。

漏れなく私も好きなのですが、ここだけの話、何度見ても顔が憶えられません。

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『ショコラ』

ショコラ [DVD]

主人公はショコラティエ(チョコレート職人)の女性。

中心となるモチーフもチョコレート菓子なのですが、ある人物の誕生日パーティのために作られる「チョコレート料理」が目に絶品。

食卓に並べられた、鶏の丸焼きなど「普通の」豪華料理すべてに、溶かしたチョコレートを惜しみなく掛ける掛ける！

作品の軸となっている「食の悦び」は、常に貪欲さ・背徳感と紙一重。

誕生日パーティの映像から滲むそれらはまさに「デカダンス」です。

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『ゴッド・ファーザー 1』

ゴッドファーザー PartI <デジタル・リストア版> [DVD]

家族全員で大皿の料理を取り分け合う、イタリア式の食事シーンが美味しそう。

ふとっちょの部下・クレメンザが、マイケルに伝授するミートボール入りのトマトソース(ワインを入れて、隠し味は砂糖)は、一度は真似したいと思った映画ファンも多いはず。

主人公たち一族の親しさを物語るそれらのシーンは、ですが、物語が進むにつれ、映し出されなくなっていきます。

マフィアの「ファミリー」としては規模を拡げても、自分個人の「家庭」を暖かい場所にできなかった主人公の苦悩が、「映らない食事シーン」によって浮かび上がります。

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番外編

『ソドムの市』

パゾリーニ・コレクション ソドムの市 (オリジナル全長版) [DVD]

美食……というか……。

高雅なご趣味……というか……。

こういう「食事」シーンも世の中にはある、ということで……。

平常の神経をお持ちの方は、お食事中にはご覧にならないでください。

詳しくはググってください。

[村崎式子]

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